YAMAHAの公式サイトが不親切すぎるので解説します。
今回はYAMAHAのRTX1210を例に解説しますが、下記の機種でも設定方法は大体同じです。
- NVR510
- NVR700W
- RTX830
Windows,iPhone,Androidの3つのパターンを説明します。
■前提条件
- すでにYAMAHAルーター経由でPCや家からインターネットはできる状態である
- 契約しているプロバイダーがIPv4形式
- WindowsのPCかスマートフォンで外部からアクセスする予定である
どの場合でも必ずYAMAHAルーター本体への設定が必要なので、まずはルーターの設定をしましょう。
目次
YAMAHAルーターの設定(必須)
画像などはYAMAHAの公式サイトから拝借します。
手順1:管理画面にアクセス
まずはYAMAHAルーターの管理画面にログインします。
YAMAHAルーターのある場所(会社や家)のPCでブラウザを起動し、ブラウザのURLバーにルーターのIPアドレスを入力します。
(例)http://192.168.1.1
管理画面ログイン用のユーザー名とパスワードを問われるので、設定した覚えがなければどちらも空白のまま進んでください。
手順1:ネットボランチDNSへの登録
1.「ネットボランチDNS」をクリックします。
2.「設定」をクリックします。
3.ホストアドレスの設定をして、「次へ」をクリックします。
インターフェース: LAN2/PP[01]みたいなやつ
ホスト名 :半角小文字英数字で好きな名前
4.「同意する」をクリックします。
5.「設定の確定」をクリックします。
6.ネットボランチDNSの設定が完了しました。
「ホスト名」はクライアント側の設定で使用しますので、控えておいてください。
手順2:リモートアクセスの設定
1.「VPN」をクリックします。
2.「リモートアクセス」をクリックします。
3.「新規」をクリックします。
4.「L2TP/IPsecを用いる」を選択して、共通設定に必要事項を入力します。
入力が完了したら、「次へ」をクリックします。
接続種別 > 認証鍵 事前共有鍵(パスワードにあたるので控えておくこと)
接続種別 > 認証アルゴリズム HMAC-SHA
接続種別 > 暗号アルゴリズム AES-CBC
ユーザー認証方式 > PPP認証方式 CHAPもしくはPAP
5.クライアントA、B、Cのユーザー登録をします。登録するユーザーを増やす場合は、「+」をクリックしてください。
入力が完了したら、「次へ」をクリックします。
ユーザー名 パスワード
PPPユーザー名1 PPPパスワード1
PPPユーザー名2 PPPパスワード2
PPPユーザー名3 PPPパスワード3
※外部からアクセスをする機械の数だけユーザーを作成して下さい。
1つのユーザーを複数の機械で使いまわすのはNG
万が一同時に同じユーザーが使われたらバグります。
ユーザー名とパスワードは後で使うので控えておいてください。
6.入力内容を確認して問題がなければ、「設定の確定」をクリックします。
7.L2TP/IPsecの設定が完了しました。
YAMAHA側の設定はこれで終わりです。
Windowsを外出先から使う場合
Windowsを外出先で使う予定のない人は飛ばしてください。
Windows10を例に解説します。
手順1:VPN接続を作成する
ネットワークと共有センターを開く
コントロールパネルを開きます。
開き方は任せます。
Windows10ではマイクロソフトの陰謀によりコントロールパネルが隠されています。
これを簡単に表示する方法があります。
1.画面左下「スタートボタン」をクリック
2.アプリが一覧されますが、そのままの状態で全角で「コントロール」と入力
3.「最も一致する検索結果」に「コントロールパネル」が現れるのでクリック
コントロールパネル右上の「表示方法」をカテゴリにします。(元からカテゴリになっている場合も有)
ネットワークとインターネットをクリック
ネットワークと共有センターをクリック
VPN接続を作成する
「新しい接続またはネットワークのセットアップ」をクリック
「職場に接続します」をクリックして「次へ」を選択
もし「既存の接続を使用しますか?」がでてきたら、「いいえ、新しい接続を作成します」選択して「次へ」(初めての設定ならこの画面は出ない)
「インターネット接続(VPN)を使用します」を選択
インターネットアドレス:「手順1:ネットボランチDNSへの登録」で設定したアドレス
(例)〇〇.aa0.netvolante.jp
接続先の名前:なんでもいい
入力が終わったら「作成」をクリック
VPN接続の設定を編集する
ネットワークと共有センターより、アダプターの設定の変更をクリック
先ほど作成したVPN接続を右クリックして「プロパティ」選択
「VPN接続のプロパティ」ウィンドウが立ち上がるので、[セキュリティ]タブを選択
VPNの種類:IPSecを利用したレイヤー2トンネリングプロトコル(L2TP/IPSec)
データの暗号化:暗号化が必要(サーバーが拒否する場合は切断します)
次のプロトコルを利用する:
・チャレンジハンドシェイク認証プロトコル(CHAP)(H)
・Microsoft CHAP Version2(MS-CHAP v2)
の2つだけにチェック
詳細設定:認証に事前共有キー使う
キー:「YAMAHAルーターの設定(必須)>手順2:リモートアクセスの設定」の「4」で設定した「事前共有鍵」の内容(パスワードみたいなやつ)を入力して「OK」をクリック
VPN接続を開始する
「ネットワーク接続」ウィンドウ内のVPN接続を右クリックして「接続/切断」をクリック
Win10の場合その後画面右下にVPNの接続が登場するので、クリックして「接続」を選択
サインインを求められるので、「YAMAHAルーターの設定(必須)>手順2:リモートアクセスの設定」の「5」で設定したユーザー名とパスワードを入力します。
成功すればステータスが「接続済み」になります。
1つでも設定が間違っていれば失敗します。
おそらく一発で成功する人はいません。
うまくいかない場合は落ち着てミスがないか、パソコンとルーターの設定の両方を確認しましょう。
iPhoneを外出先から使う場合
アンドロイドを外出先から使う場合
VPN接続ができたら何ができるのか